スイムアップで心が折れ気味でスタートしたバイクセクション。横浜トライアスロンのバイクセッションは6周回コース。特に埠頭セクションは、路面も悪く加減速が繰り返されるためあまり気持ち良く走れるとは言えない。この日も4〜5m/s程度のやっかいな風?!も吹いていて、加減速だけでなく向かい風と追い風のセクションが繰り返されるペース配分がやりにくい状況ではあった。

初めの10kmは、スイムでのメンタルダメージを引きずりどうも調子がでない・・・遅れを少しでも取り戻そう250W以上で踏んでいこうとすると、例の内蔵への負荷による嘔吐が発生しそうな兆候を感じる。やはりここは計画通り230W前後のペースでコントロールしていくのが良さそうだと判断。ただ230Wペースであっても他の選手を追い抜く一方で、ほぼ抜かれることはないから気持ち的にはテンション上がる・・・やっぱり追い抜きは無条件に気持ちいい〜・・・得意のバイクセッションぐらいは少しはいい気分にさせてもらわないと(笑)

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そうこうしつつ20kmを過ぎたあたりからは、体がバイクフォームと出力に徐々になじんできて、嘔吐の兆候もなくなりコンディションが安定してきた。沿道の家族の応援にも気づき、そのまま後半は気持ち良くペースを維持してセクション終了。この後、どれぐらいのペースでランに入れるか・・・ここからが本番、この体との対話がまたトライアスロンの醍醐味である。
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データを見てみても体感とほぼ同様の結果がでている。加減速が多いコースのため、スピードおよびパワーは上下しているが、心拍はセクション初期の5kmは166〜168bpmと高くなっているが、その後160bpm程度で上下動も少なく維持されている。

1点気になる点といえば、Garminで出力されたNP(Normalized Power)が230Wであるのに対して、TrainingPeaksが215Wと15Wも差がある。今までも2W程度はGarminの方が高めではあったが、この差は気になるので要原因究明ですね。ただ体感的にはNP 215Wということはない・・・(というかそうであって欲しい)と思ってネット検索するとこちらにどんぴしゃの記事が見つかった。この情報からヘアピン等の減速区間が多いとズレが大きくなると言えそうである。とすると215Wが実体に近いということか・・・と考えると体感的な負荷は数多くのコーナーでの立ち上がり負荷が想像以上に効いてるという推測になる。やはりここはロードバイク的なトレーニングが必要なコースですね。ただこれを機にGarminデバイスのデータ記録方法もSmart  recordingからEvery secondに変えてみて様子をみたい。

トランジションも問題無く終え、ランに移って1km・・・どれぐらいのペースで走れているかを確認すると4:45min/km程度まずますのペースこれから少しずつ上げて行ければ・・・と思っていたところ、これがなかなかペースが上がらない。4:55min/km維持がぎりぎりという感じ。う〜ん、もっといけるはずなんだけどなぁと頭の中では思いながらも、体は残念ながらそれに従ってくれない。ま・・・それが実力として受け入れるしかなく、ラスト2kmぐらスパートかけてがんばろうと思い直して、距離を重ねていった。
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そうこうしているうちに5kmすぎたあたりで、非常にゼイゼイ走っている長身ランナーを追い抜いた。おお・・・この人苦しそうだけど大丈夫かなぁと思って抜いたところ、どうやらその後自分がロックオンされたようでずっとついてくるではないか。しかも後ろにぴったりとつかれてる。通常ならそれで気になる事はないのだが、この選手、大音量の呼吸音で後ろからプレッシャーをかけてくるではないか・・・(^^ゞ 初めはプレッシャーか??と思っていたのだが、時間が経つうちにこの呼吸音のリズムに自分の呼吸のテンポが乱されはじめた。マジ??こんな影響は初めて・・・と思い少しペースを上げて引き離しに掛かったが、これがまたロックオンの影響か?完全に食らいついてくる・・・。う〜ん、なんか自分悪いことしたなか??とロックオンの理由を考えながらラストスパートまで諦めることにした。

そうこうしているうちに残り2kmぐらいにさしかかってきたところ、どうやらまだ足は残ってそうな感触である。応援に駆けつけてくれた家族に対して「次ゴールやで!」と話しかける余裕もある。お・・・この感覚は今まで出場してきたレースと比較しても最後まで最もコントロールできた感を実感できる。よしではそろそろスパートを・・・と徐々にペースを上げるが、例の後方選手の呼吸音は小さくならない・・・そして最後の500m、これではどうだぁ・・・なんか後ろの選手と競っている気になりつつある最後ではあったが、最後は3:30min/km、179bmpまで心拍も上げてゴール・・・笑顔でゲートをくぐることができた。

今回はSTRYDによるパワーデータも取得している。現段階でのランのFTPは240W(バイクのFTPとほぼ同等)のため平均心拍163bpm, NP 237Wという数字からもコントロールターゲットに対してはどんぴしゃである。ペースが上がらないと感じたのもそもそも数値的には十分パワーを出していた・・・これ現段階での実力とも言える。この出力でペースアップするには疲労時のランニングエコノミーをもっと高めていく必要がある・・・まさにコアトレーニングですね。 
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今回のトータルの心拍数の変化は下記になる。これを見ると分かるがバイクとランは、ほぼ160bmpの心拍を維持しているが、スイムはそれより5〜10bpm程度低い値である。にも拘わらず苦しく感じるのはスイムは明らかに3種の中でも相対的にトレーニング不足だと言える。
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今回のレースでもやはりスイムアップ時のフィーリングが、その後のレース展開に大きく影響すると感じた。トライアスロンはスイムアップ時に早いとその気になる・・・と言われるが、少し落ち着いてくるとまさにその"その気"も上手く活用することが重要になってくるというのが今回のレースでの振り返りでの最大の気づきとも言える。

次回IRONMANディスタンスになる五島でのバラモンキングに向けての1ヶ月は意識的にスイムの量を増やし、体を脂肪燃焼系にシフトしていく意味でも、パワーゾーンの1〜2程度の負荷のトレーニングを増やしつつ望む予定である。