今週末の6/11(日)は今シーズンのロング・ディスタンスとしてのメインレースになる自分としては初の五島長崎国際トライアスロン・・・通称バラモンキング。

このレースは2009年まではIRONMAN JAPANの冠であったこともあるスイム:3.8km、バイク:180km、ラン:42.195kmのいわゆるアイアンマンディスタンスである。昨年10月のIRONMAN Taiwanのバイク120km地点での内蔵爆弾発動でリタイアに追い込まれたこともあり、この8ヶ月間意識してきたロングとしてのリベンジを掛けた重要なレースでもある。レースの前の戦術整理?!という意味でスタート前に今回のレースマネジメントプランを書いておこうと思う。

先日5/14のオリンピックディスタンスの横浜トライアスロンから実質3週間のトレーニングは、いわゆるフィジカルなエンジン載せ替えを目的として、下記のグラフで示すようにトレーニング負荷をバイクではパワーZONEでいう1,2を80%としたLSDに切り替えてきた。ランも含めたハートレートZONEだとZONE1,2で50%という割合になる。ランについてはもう少しデータが蓄積されたらパワーベースでのマネジメントをしていく予定である。FTP向上をターゲットとしてFTPの80〜90%のインターバルを中心としていた横浜までのメニューに比べて、TSS(Training Stress Score)としては低くなるためパフォーマンスKPIであるCTL(Chronic Training Load)は低下の傾向にあるが、運動生理学的にはロングのレースペースに合わせたこの3週間の取り組みがどれほど効果的だったか??というのが今回のレースでの焦点の一つでもある。
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データドリブン・・・を標榜する意味としても、特に勢いやノリだけでは突破できないロングディスタンスにおいては、ターゲットパラメーターをタイムではなく、パワーおよび心拍においてコントロールすることが本質である。

パワーデータのないスイムは心拍、バイクおよびランは現在のFTPの70%をターゲットにするとレースペースは下記になる。

 スイム:Ave.HR 140bpm
 バイク:NP = 175W
 ラン:NP = 168W

このペースで行けば・・・恐らく?!大幅に失速することはなく、ラン後半で余力がのこればペースアップできるはずである。特にペースコントロールが難しいスイムで飛ばしすぎなければ、バイクとランはメーターを確認しながら、我慢のレースができるはず。

タイムはコースレイアウトと当日の気象条件という外部要因を合わせた"結果"である

上記ターゲットペースで失速なくゴールまでいくことができたならば、間違いなく自己ベストのタイムにもなるはず。

データを基にペースコントールするレースなんて・・・俺は感覚でいくぜ!と思われる方も多いとは思うが、特に自分のように勢いで突破しようとしてペースが上がりがちなスプリンター型にとっては、この方が結果的に長く楽しめるようになると確信している。

そしてもう一つロングにおいて、重要なのは補給のマネジメントである。今までのロングでの補給の問題は、オーバーペースによる内蔵爆弾が原因であると考えられる。そのため今回のレースにおいてペースコントロールさえできれば、補給は今までよりは摂取可能になると期待している。

今回計画している摂取内容は下記である。今までいろいろレース中の補給食を試した中で、自分にとって合う合わないはかなりあることが分かっている。身体にストレスが掛かっている状態では、摂取するものの味が全く違って感じられる。何が受け付けられるか・・・も場数を踏まない限りなかなか見つけられないものである。その中で摂取可能な数少ないCCDとMagOnを中心として用意している。ドリンクは糖質を含むもの、酸味を感じるものは全くそそられなくなるため、今回も塩分補給も兼ねてOS-1でいくことにする。

 ・朝食:Energy Gold × 6 1080kcal
 ・レース前:aminoVITAL GOLD ×1 100kcal
 ・スイム→バイクトランジション:aminoVITALパーフェクトエネルギー×1 180kcal
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 ・バイク:OS-1 500ml × 4, CCD × 3、MagOn×3 855kcal 
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 ・バイク→ラントランジション:aminoVITALパーフェクトエネルギー×1 180kcal
 ・ラン:CCD × 2 330kcal
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  トータル:2725kcal

レースでの消費カロリーの半分程度ではあるが、経験からもレース中にはこれ以上の摂取は難しいと考えられ・・・足らないと思ったらランのエイドにあるものをいただこうかと考えている。

しかしこう並べてみると・・・かなり体にとってはよくなさそうな補給である(笑)

さてさてどれだけ準備したとしてもそう簡単に計画通りにいかないのがレースの難しさであり、面白さである。

その結果の振り返りはまた乞うご期待?!